法政大学カメラ部 六月展
ギャラリー・ルデコの2Fでは法政大学カメラ部の皆さんが六月展という展示を行っていた。
それぞれ、学生らしい自由でありながら誠実さを感じさせる作品を展示されていて、柔軟でありながらも鋭い感性を羨ましいと思ったし、それらの写真を拝見することで自分にも良い刺激を与えられるような気がした。
写真として特に目を引かれたのは、北川摩理さんの「少年」と題された作品。波打ち際で寝そべって遊ぶ子供の姿を、画面を丁寧に整理して捉えていた。
「写真展に出展する」という点で言うと、勇亜梨沙さんと田伏雄登さんのお二人が構成力の高さを感じさせた。それぞれにコンセプトが明確で、それらが伝わる作品をきちんと撮っていた。
そのほかの皆さんもそれぞれに世界観をしっかりと写真の中に作り上げていてとても感心する。社会人よりも若い人たちの方がこういった作品然としたものをしっかりと出展出来たりするのだなあ。
成蹊大学写真部 学外展
H.H Labo グループ写真展 「Photrip」
ギャラリー・ルデコの6FではH.H Laboのグループ展「Photrip」が開催されていた。
以前自分も通っていた宮益坂下にある写真の学校・東京写真学園の修了生を中心としたグループのようで、今書きながら憶測するに"H.H"というのは日比野宏という不良写真家のイニシャルだろうと思う。
印象に残ったのはMichealさんの浜辺で撮った男性のヌードポートレート。長髪の男性が波に打たれながら真っ裸で立っている、という以外は特にこれといって特別な事をしている写真ではないのだが、落ち着いた色使いのためもあってか強く目をひきつけられた。
また、奥住健一さんのわざと暗めに撮られた風景写真も、シンプルでいながら独特の世界観を感じさせてくれるものでとても良かったと思う。