渡部さとる主宰 workshop 2B 27期写真展 「ソレカラ」
今週のギャラリー・ルデコは、同じワークショップの27期生と28期生がそれぞれに写真展を開催している。渡部さとるさんというプロの写真家の方が主催するワークショップで学んだ修了生が、それぞれに腕前を披露するというわけだ。
今回拝見した、27期写真展「ソレカラ」は、皆さんそれぞれ印象的な作品を出展していて大変に見応えがあった。各自が今すぐにでも個展をやるべき独特の世界観を持っていて、実際すでに個展を経験されてる方もいらっしゃるようで、グループとしてのレベルの高さを感じさせた。
特に印象に残った作品としては、白神政史さんの花火をモノクロで撮った作品。スローシャッターで光の軌跡を描くことで、まるで銀河の煌めきのようなダイナミックな写真になっている。さらに、B0+という超特大サイズにプリントすることでその世界観が大きく広げられていた。
また、小林弘人さんのデジタル一眼レフによる赤外撮影の作品も興味深かった。薄暗い森の中で白いワンピースをまとった女性たちが幻のようにたたずむ幻想的な世界観が見る者にストーリーを想像させてくれるようだった。
いずれの方の作品も深みがありそれぞれにコンセプトがあった。このような写真展は出来る限り時間をかけて鑑賞したい。