渡部さとる主宰 workshop 2B 28期写真展 「おとなの文化祭」
前日の27期生に続いて、同じくギャラリー・ルデコの3Fでグループ展を開催している、渡部さとる主宰 workshop 2B 28期写真展 「おとなの文化祭」を拝見した。
技巧的な作品が多く、カラーもモノクロも自分たちでプリントされてる方が多いのが印象的だった。
中でも宮脇健さんは、自作の11x14という特大サイズの大判カメラで撮った作品を展示しており、その豊かな階調性やあまりに高い解像力には目を見張った。カメラ自体も会場に置いてあり、その巨体にも大変興味を惹かれた。
また野村英史さんは、幻想的な霧の風景の作品を展示していた。霞んでよく見えない風景が独特の雰囲気を描き出していて、切りという現象にとりつかれた作者の精神状態を象徴しているかのようにも見えて興味深かった。
さらに五郎丸歩さんの110サイズのカメラで街並みを俯瞰して撮った作品は、110ならではの荒い写りがおもちゃの街並みのような世界を見せてくれていた。機材やフィルムの特性を活かしていて上手いと思う。
いずれの皆さんも、撮影からプリントまでめいっぱいに写真を楽しまれていて、質・量ともに大変充実した作品を出展されている。自分もいずれは自ら手焼きした作品を写真展に出展したい。